肌を出す季節になると、本格的に気になってくるのがムダ毛の処理ですよね。
しかし、正しい方法で自己処理をしないと肌荒れを起こしてしまう可能性もあります。
また、サロンや医療の脱毛クリニックに通っていてもすぐに自己処理がいらなくなるわけではなく、通院中、あるいは施術前にはムダ毛の処理をする必要があります。
肌トラブルのない、綺麗な肌で過ごすためにも、施術者として脱毛を行ってきた筆者が、おすすめの自己処理の方法と脱毛期間中の自己処理について解説していきたいと思います。
ムダ毛の自己処理方法の種類
まずは数ある自己処理の方法の紹介と、そのメリット・デメリットについて解説していきます。
カミソリ
ムダ毛の自己処理方法の中でも、最も主流なのでカミソリでの自己処理です。
広範囲を素早く処理できることに加えて、安価で手に入るのがメリットです。
カミソリの形状や種類もさまざまで、用途や部位に合わせて選ぶことも可能となっています。
しかし、カミソリは肌の表面も削ってしまうため、目には見えていなくても肌を傷つけてしまったり、色素沈着の原因になったりします。
また、剃ることによって毛の断面が広く見えることから毛が濃くなったように感じたり、チクチクしてしまったりするのがデメリットです。
特にワキや足の毛は太いことが多いので、ポツポツ感が目立ったり、肌触りが悪く感じることが多いです。
メリット | デメリット |
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安い 手に入れやすい 広範囲を処理することができる | 肌の表面を傷つける カミソリ負けしや すい 剃った断面が目立つ 肌触りがチクチクする |
電気シェーバー
ここでは、お父さんの髭剃りのような大きなものではなく、スティック状でコンパクトなシェーバーのことを指します。
顔の産毛や細い毛まで処理することができ、カミソリとは異なり皮膚を削ってしまうことがないので肌に優しいのが特徴です。
ネットショップや家電量販店で1,000円~3,000円ほどで購入することができます。
産毛や細い毛も良く剃れるますが、肌に触れるヘッドの部分がカミソリと比べると小さいため、自己処理に時間が掛かってしまったり剃り残しをしやすいのがデメリットです。
メリット | デメリット |
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肌を傷つけない 産毛や細かい毛まで剃れる 小回りが利く | カミソリより値段が高い 大きいパーツは剃るのに時間が掛かる 剃り残しをしやすい |
毛抜き
毛抜きはムダ毛を毛根から抜いてしまうことができるので、一時的に毛が生えてくるのが遅くなったり、カミソリで剃った後のようなポツポツとした感じがないのが特徴です。
毛抜きも安価で手に入れることができ、一度抜くと暫く生えてくるのが遅くなるため、毛抜きで自己処理する人は数多くいます。
ですが、毛抜きを使用することで、ムダ毛と一緒に毛穴まで引っ張ってしまうため、肌や毛穴へのダメージはとても大くなってしまいます。
また、毛抜きの定期的な使用により「埋没毛」の原因ともなってしまいます。
埋没毛とは、体毛が皮膚の中に閉じ込められた状態で、成長してしまったことをいいます。毛先まで埋まってしまっているため、黒いブツブツができているように見えることもあり、見た目にもとても気になるものです。
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メリット | デメリット |
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安い 手に入れやすい 暫く生えてこなくなる ピンポイントで気になる部分の処理ができる | 広範囲の処理は難しい 肌へのダメージが大きい 埋没毛になる可能性がある |
除毛クリーム
除毛クリームは毛を「溶かす」自己処理の方法です。
広範囲のムダ毛を処理できることに加えて、毛を溶かしているのでカミソリで剃った時のようなチクチクした感じがありません。
また、カミソリのように肌を擦らないので黒ずみには繋がりにくいです。
しかし、薬剤を塗布しての処理になるためアレルギー反応を引き起こしたり、薬剤が肌に合わない可能性があります。
また、範囲にもよりますが除毛クリーム1個で3、4回ほどしか使用できないため、あまりコスパはよくありません。
メリット | デメリット |
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広範囲のムダ毛を処理できる チクチク感がない | アレルギー反応を引き起こすことがある 肌荒れする可能性がある コスパが悪い |
ブラジリアンワックス
欧米を中心に人気な除毛方法で、砂糖やはちみつなどの天然素材をベースとしたワックスを使用し、根本から毛を引き抜いてムダ毛を処理していきます。
処理した直後から肌がツルツルになり、ワックスを剥がすのと一緒に太い毛ばかりではなく産毛や、古い角質も処理できるのがメリットです。
しかし、ブラジリアンワックスをするために毛を一定まで伸ばさなければいけないことや、除毛時に引っ張るため強い痛みを伴うデメリットがあります。
また、毛抜き同様に肌への負担も大きく、埋没毛を引き起こすこともあります。
家庭用脱毛機
自宅でも手軽に脱毛をすることができるのが特徴で、近年ではあらゆるメーカーから家庭用脱毛機が販売されています。
自宅で脱毛することができるので、人に肌を見せて恥ずかしい思いをしたり、時間を割いて通院する必要もありません。
また、通院するよりも安く済むので経済的な負担は軽くなります。
ですが、家庭用の脱毛器はサロンやクリニックのものと比べると圧倒的にエネルギーが弱く、いわゆる「永久脱毛」はできません。
また、連射ができなかったり、パワーの充填までに時間がかかったり、ヘッドが小さかったり、ムダ毛の処理に時間が掛かってしまうパターンが多いです。
加えて、肌状態が悪かったり、使い方を間違えると火傷のリスクもあるため注意が必要です。
メリット | デメリット |
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通院しなくて良い 一定期間、毛は生えてこなくなる 通院するより安い | 処理に時間が掛かる 家庭用脱毛器自体が高い 火傷のリスクがある |
こちらに、家庭用脱毛器で「火傷」をした症例写真が載っています。
おすすめのムダ毛の自己処理方法
さまざまな自己処理の方法をご紹介してきましたが、美容クリニックという医療機関で勤め、脱毛の施術をおこなう美容看護師として1番おすすめしたいムダ毛の自己処理方法は「電気シェーバー」です。
基本は電気シェーバーで
電気シェーバーはご紹介してきた自己処理の方法の中でも、1番肌に優しく、確実な除毛方法です。
太い毛はもちろん、産毛まで綺麗に処理することができます。
特に顔の産毛も処理することができるので、体のシェービングだけでなく、眉毛を整えたり、顔の産毛を剃ることで化粧のりが良くなったり、日常での使い勝手が凄く良いです。
こちらのシェーバーはどこのクリニックに行っても使っているところが多く、同じ美容看護師仲間に聞いても「これが1番剃りやすい」とお墨付きをもらっています。
また、アタッチメントも販売されているため、用途に合わせて使い分けることができるのも魅力の一つです。
個人的にはスイングヘッドタイプではなく、
ベーシックタイプの方が綺麗に剃れます
カミソリを使う場合
1番のおすすめは電気シェーバーですが「どうしてもカミソリがいい!」そんな方には「シェービングジェル(クリーム)」の使用がおすすめです
ムダ毛の自己処理をする時、お風呂場でボディソープを使用して剃っている人がいるかと思いますが、これはお肌の炎症に繋がるのでNGです。
ボディソープを使用しながら剃ることで毛穴に雑菌が入ったり、ボディソープの成分が傷ついた肌を刺激し、炎症を起こしたりします。
シェービングジェルを使用することで、ジェルが毛を柔らかく、剃りやすくし、肌とカミソリの間で潤滑剤として機能し肌へのダメージを軽減します。
男性用のシェービングジェルを使用しても問題はありませんが、男性用のものには「メントール」入りが多いです。
メントールはスースーとした刺激がありますが、これが刺激となり肌荒れに繋がる人もいるので、なるべくメントールの入っていないものを使用するのがおすすです。
ムダ毛の自己処理のポイント
ムダ毛の自己処理にもポイントがあります。
これを知っているか知らないかでは、肌トラブルの頻度や仕上がりに差が出てきます。
肌を清潔にしてから処理をする
自己処理をする際は、必ず処理する部分と使用する道具を清潔にしてから行ってください。
特にカミソリは、血が出ていなくても肌の表面を傷つつけてしまうため、そこから雑菌が侵入するリスクがあります。
雑菌が侵入すると、肌が炎症を起こしたり、痛みや化膿したりすることもあるので注意が必要です。
毛の流れに沿って剃る
毛を深くまで剃り、肌触りをよくするために逆剃りをする人がいますが、逆剃りは基本的にNGです。
毛の流れと反対に剃ることで毛が引っ張られてしまい、肌を傷つける原因となり、カミソリ負けを引き起こす可能性があります。
毛を処理する時は、毛の流れに沿って、なるべく肌と刃を平行にしながら剃るのがおすすめです。
ムダ毛の自己処理の後はお肌を保湿をする
ムダ毛の自己処理を行うと、角質層がダメージを受け、皮脂が過剰に奪われてしまうため乾燥肌になってしまいます。
また、乾燥することで肌のターンオーバーが乱れてしまい埋没毛にもなりやすくなってしまいます。
そのため、ムダ毛の自己処理を行った後は、必ずボディークリームなどを使用し、しっかりと保湿をするようにしましょう。
体を温めない
ムダ毛の処理を行った後の肌はダメージが受けているため、炎症を起こしている状態になります。
長時間の入浴や激しい運動といった、体温が上がることをしてしまうと炎症が長引いたり、赤みの原因に繋がってしまいます。
もし、体を温めてしまった場合は、炎症が起こっている部分を保冷剤を当ててクーリングしたり、鎮静作用のあるクリームなどを塗るってケアをするようにしましょう。
脱毛期間中の自己処理について
簡単にですが、サロンやクリニックで脱毛している時の自己処理方法について少し解説します。
基本的に脱毛は、毛根やその周りの細胞に強いエネルギーを加えて脱毛をします。
逆を言うと、「細胞がなければ脱毛をすることがでない」ということになります。
そのため、毛抜きやブラジリアンワックスといった毛を引き抜くタイプの自己処理は、脱毛の効果がなくなってしまうのでNGとなります。
また、ブラジリアンワックスや除毛クリームは肌の表面にダメージを与えるため、その場で打てないと断られてしまうケースも存在します。
なので、脱毛期間中の自己処理は「電気シェーバー」か「カミソリ」でおこなうようにすると良いでしょう。
正しいムダ毛処理で肌見せしよう
正しいムダ毛の自己処理方法を知れば、サロンや脱毛クリニックに通っていてもスムーズに施術を進めることができます。
逆に、正しい自己処理ができていないと、剃毛のために追加で料金を取られたり、カミソリ負けで施術が行えない、なんていうことが起こってきます。
肌に優しいムダ毛の自己処理を行い、いつでも肌見せできる状態になっちゃいましょう。
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